講師
TALK&トーク 野口 敏 http://www.kaiwajutu.com
昭和34年8月7日生まれ
(財)生涯学習開発財団 認定コーチの資格を持つコミュニケーションのスペシャリスト。
関西大学経済学部を卒業後、きもの専門店に入社。
1万人以上の女性を接客した経験からコミュニケーションのあり方に深く興味を抱き、これまでの話し方の世界になかった新分野を開拓。
コミュニケーションの研究は15年以上に渡り、書籍などでは知ることのできない分かりやすい会話の在り方を伝えている。
大手企業の社員教育、青年会議所、高校生の就職対策実習など幅広い講演活動を行っている。
著書に「花婿実践講座」(経済界)、「笑撃ユーモア術!」(廣斉堂出版)などがある。
2008年3月に学研出版より「一瞬で心をつかむ話し方」を出版。ベストセラーとなる。
人見知りをしてしまう方へのアドバイス
人見知りは「相手の拒絶を恐れる」気持ちから生まれます。
自分からアイコンタクトを送る、自分から挨拶をする、自分から話しかける、といった能動的なコミュニケーションをとると、相手によっては期待した反応がない場合も考えられます。それは誰にとっても辛いことですが、人見知りの方はそこで傷つく度合いがとても大きいのです。
自分のメッセージに対して相手の反応が薄いと
- 自分には反応してもらえるほどの価値がない
- 自分は嫌われている
といった声が心の奥から聞こえてきます。その声がすると人見知りの方は身動きがとれなくなり、固まってしまうのです。
たとえば習い事やなにかの集まりでどこかに出かけても、自らの心に覆いをかけ、誰ともアイコンタクトをとらず無表情で無反応。端っこの方で一人暗くたたずんでいます。一人でなにもしないのはさすがに気まずいので、携帯をいじったりカバンの中身を点検したり本を読んでいるふうを装います。
この態度。実は周りから見ると実に迷惑なのです。
ご本人は不安でいっぱいだから身を固くしているだけなのですが、この態度こそ拒絶そのもの。周りの人は自分が拒絶されている気がして、気分が沈んでいきます。人見知りの方が一人いるだけで、不安と拒絶のオーラがその空間を包み込んで、みなの気分を落ち込ませます。
人見知りの方は自分の不安で精一杯なので、まさか自分が加害者になっているとは気づきません。
さて人見知りの方へのアドバイスですが、まずは人間なら誰もが拒絶に対する不安を持っていると知ることです。人見知りは自分だけではないのです。
おそらく幼少のころ、親から十分なアイコンタクトやスキンシップをもらえず、自分が果たして愛されているのかどうか不安な状態で過ごされたのでしょう。
「他人は自分に価値を感じないし、自分を愛してくれるはずがない」
人見知りの方はこういう固定観念を強く持っていることと思います。
この考えには重大な思い違いがあります。自分自身が根源的に愛されないのではなく、自分が他人にしている態度に原因があることを知ってください。教室やセミナーに参加される方の中にも極度の人見知りがいらっしゃいます。彼らは教室に入ってきてもペコリと頭を下げるだけで、決して私や他の生徒さんとアイコンタクトをとろうとはしません。それだけで教室の雰囲気はいっぺんに悪くなります。
自分がとっている拒絶的な態度を変えてみましょう。
怖いでしょうが勇気を出して相手の瞳を見ます。そしたら軽く会釈をしてみましょう。それだけで相手の反応が変わります。中には初対面の人とは目を合わさないものととんだ勘違いをして暮らしている人もいます。それでは世の中がどんどん不安だらけの冷たい世界になってしまうでしょう。
そしてこれまでは自分の不安をいっぱいに感じながらとってきた人間関係を転換します。相手にも自分と同じ不安があることに気づいてください。自分が拒絶的になれば相手は不安になったり気まずくなったりするのです。
反対に自分が受容的になれば相手は安心し、幸せな気分になるのです。自分が人の気分を左右していることを発見できます。
そうしたら人を幸せにする態度をとった方が素敵ではありませんか?
受容的な態度をとればいろいろな人が話しかけてきますよ。人と気持ちが通じるのはとても幸せで素敵なことです。あなたも人を元気にしたり幸せにしたりできるのです。
ぜひ今日からはじめてみてください。
