講師
TALK&トーク 野口 敏 http://www.kaiwajutu.com
昭和34年8月7日生まれ
(財)生涯学習開発財団 認定コーチの資格を持つコミュニケーションのスペシャリスト。
関西大学経済学部を卒業後、きもの専門店に入社。
1万人以上の女性を接客した経験からコミュニケーションのあり方に深く興味を抱き、これまでの話し方の世界になかった新分野を開拓。
コミュニケーションの研究は15年以上に渡り、書籍などでは知ることのできない分かりやすい会話の在り方を伝えている。
大手企業の社員教育、青年会議所、高校生の就職対策実習など幅広い講演活動を行っている。
著書に「花婿実践講座」(経済界)、「笑撃ユーモア術!」(廣斉堂出版)などがある。
2008年3月に学研出版より「一瞬で心をつかむ話し方」を出版。ベストセラーとなる。
男女関係が上手くいかない方へのアドバイス
男と女・・・近くて遠い人。愛おしくて憎い人。
男と女の誤解は、「あんなに愛しているのだから、自分のことは全て言わなくてもわかってほしい」と互いが願っているところからはじまります。
そもそも男と女は大事に思うところ、してほしいところ、してほしくないところが全く食い違っているのです。いくら愛していても自分と全く感じ方がちがう相手の期待にはこたえられません。
たとえば会話。
男は会話に意味を求めます。結論を知りたがる。
「で、その話しの結論は?」とつい聞きたがるのが男です。
しかし女の会話は、会話するところに意味があります。内容はどうでもいい・・とは言いすぎですが、結論など出なくてもかまいません。
自分の思い、感じたことを会話で吐き出せばそれが幸せなのです。
「私、もう会社やめようかしら」女は言います。
「なんで?」男はすぐに分析をはじめます。
「課長がつまらない人なのよ。自分が悪いくせになんでも私に責任をなすりつけてくるの。もういやだわ」女は感情について話します。
「どこにでもいるよ、そんなヤツ。オレの上司もそうだよ。オレがどれだけフォローしてきたか」男はいつのまにか自分の話をはじめます。
「そういうタイプには仕事を頼まれたときにしっかり確認をするんだよ」男は問題解決をすれば女から愛されると思い込んでいるのです。
「ふーーーん」女はつまらなさそうです。自分の期待に反することを男が言うのですから。
「なんだよ、オレがせっかく教えてやっているのに」男は女が自分を尊敬しないので傷つきます。
「誰もそんなこと頼んでないわよ」ついに決裂のようです。
こうして互いは相手が自分を愛していないのではないかと疑いはじめます。すると相手の何気ない態度にもイライラするようになるのです。
ちょっとした一言に「なによ、その言い方!」とつっかかり、「なにも言ってないだろ!いつもお前のくだらない言いがかりからケンカになるんだろ」と反撃し、互いにミサイルを撃ち合って疲れ果ててしまうのです。
こうして二人はすれちがいます。
愛し合って暮らしはじめたのに、愛し合うことがストレスになる。愛し合うことに憧れが強い者ほどこの迷宮にはまりこみます。
男と女の関係を長続きさせるコツは、「感情の説明力」をつけることです。
自分がどう感じているか、相手になにをしてほしいのか・・・そしてさらに大事なひと言、自分が相手をどう思っているかを伝えられるかどうか。
それができる人は相手に過度に期待せず、食い違いを腹立ちの材料にせず説明のチャンスにします。
自分の感じ方を説明し、感情を表現する。
「私の話を聞いてくれるだけでいいのに、あなたはいつも話を先に進めてああしろこうしろと言う。本当は、それは嫌だねって言ってくれるだけでいいのに。いまの話しの進め方だと私の気持ちをわかってくれていないみたいで、悲しいわ」
こういう説明力が必要なのです。
感情を説明するのは、感情をぶつけるのとは全くちがいます。
これは同性同士でも同じことです。自分の感じ方を攻撃ではなく説明として伝えることができれば、もうがまんもいらなくなるし、誤解や争いもなくなります。
そのためには
「自分の感じ方を知らねばなりません」
「感じ方を説明できなければなりません」
「相手がほしい大事なひと言がなにかを知らねばなりません」
